WaveSpectraとオーディオアナライザによる歪率比較

5A6プッシュプルアンプでWaveSpectraとオーディオアナライザPanasonic VP-7721Aとで歪率特性を比較してみた。

自分が測定したWaveSpectraの歪率が実際とかけ離れていたりしたら怖いよね。今までやってきた歪率測定は何だったのか、となるでしょ。

比較するにあたって、信号源にはVP-7721Aの発振器にアッテネータ(ボリューム)を入れたものを使用し、レベルもVP-7721Aで計測した。

WaveSpectraでの測定には自作録音用アンプ+USBオーディオインターフェースSB-DM-PHD(96KHz 24bit)を使用。WaveSpectraの窓関数はBlackman-Harrisとした。


画像

最初にWaveSpectraによる歪率特性。0.1W以下が各周波数でバラけている。雑音歪率(THD+N)では雑音が支配的になって各周波数が一致すると思うのだが、何かフィルタリングされているのだろうか?


画像

VP-7721Aによる歪率特性。こちらは0.1W以下がほぼ一致し、曲線の傾きが各周波数で同じ。


画像

100Hzでそれぞれを比較してみた。WaveSpectraの歪率のほうがすこし高めだが、ほぼ一致している。


画像

1KHzでの比較。やはりWaveSpectraの歪率のほうがすこし高め。WaveSpectraの0.1W以下が妙だなあ。


画像

10KHzでの比較。10KHzになるとWaveSpectraのほうが高い歪率を示す。WaveSpectraはサンプリング周波数が96KHzだから測定は最高48KHzまでなので、10KHzの高調波は20KHz・30KHz・40KHzまでしか見ることができない。だからオーディオアナライザのほうが高めになるかと考えたのだが実際は逆だった。

善本さんのページでも8KHzは同様な結果なので妥当なのかもしれない。

というわけで、まとめるとVP-7721AよりWaveSpectraのほうが歪率は高め、WaveSpectraでの0.1W以下はあまり信用できない(ノイズがフィルタリングされている?)という感じかな。

でも0.001W、即ち1mWでも実際にスピーカーで鳴らしてみるとわかるがかなり聞こえるので、歪率を測っておきたい気持ちがあるし、THD+NではなくてTHD自体はかなり低くなっているのだろうと思う。

スポンサーリンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

驚いた 驚いた

この記事へのコメント

ケン
2014年10月25日 18:55
 面白いですね。VP-7721Aの方は校正されていない?からでしょうか。
 WaveSpectraの方が歪のみを測っているので正確に思えるのですが。WaveGeneでどちらが正しいかテスト信号を作って確認してみたらいかがでしょう。
おんにょ
2014年10月25日 19:20
ケンさんこんばんは。
VP-7721Aは中古で確かに校正されていませんが、そんなに違うのかどうか? VP-7721Aのループバック歪率は0.001%台だったような気がします(よく覚えてません)。VP-7721AとWaveSpectraは共にTHD+Nで比較しています。というか、VP-7721AはTHD+Nでしか測定できないので、WaveSpectraを合わせるしかありません。WaveGeneは、5A6プッシュプルアンプではSP端子のマイナス側がGNDに落ちちゃうのでWaveSpectraで測定できないんです。2台のPCなら可能ですが、WaveGeneのFFT用に最適化ができなくなります。

この記事へのトラックバック