5A6プッシュプルアンプ・詳細な特性測定

5A6プッシュプルアンプの詳細な特性を測定してみた。


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まずはじめに諸特性から。試作機と比べて変わったのは残留ノイズが0.1mV程度減ったこと。私の場合、試作機のほうがパーツの間隔が広くて残留ノイズに対しては有利なことが多いんだけどね。

左右チャンネルの残留ノイズが同程度であることから、電源トランスの漏洩磁束のOPTへの飛びつきが少ないことを表している。一般的には電源トランスに近いOPTが影響を受けることが多い。

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周波数特性。試作機と左右チャンネルの特性が逆になった。これはOPTの左右が入れ替わったため。


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クロストーク特性。20Hz~20KHzで-70dBを確保している。L→Rに比べてR→L(ピンクの線)の高域が悪めなのが気になる。


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Lchの歪率特性。すこしぐにょぐにょしているがまあ妥当かな。歪率5%での出力は5.5Wといったところ。


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Rchの歪率特性。Lchに比べて低歪なカーブを描いている。歪率5%での出力はやはり5.5W。


クロストーク特性のR→Lが気になったのでチェックしてみた。配線をつつきながらクロストークの値が大きく変化するところを探す。Lchの配線のうち、Rchの14.7Ωのあたりを走っている信号線を触ると値が変わりやすいことに気がついた。

この14.7ΩはRchのプレート配線に入っていてDCバランス測定用のもの。これが左チャンネルの配線に接近しているためにクロストークが生じているらしい。


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14.7Ωを10Ωと4.7Ωの直列ではなく、15Ωと750Ωの並列(15//750=14.7Ω)として位置を変更し、Lchから遠ざけてみた。左右が違うと気持ちが悪いのでLchも同様にする。


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クロストーク特性を再測定。R→Lの高域クロストーク特性が改善されている。20Hz~20KHzのクロストークは-70dBから-77dBに改善された。

クロストークはレイアウト要因として信号が入力されているチャンネルの振幅が大きい配線(ex. 出力段プレート配線)から被測定チャンネルの微小信号を扱う信号線へ漏れることがある。もちろん左右共通の電源やGNDによるクロストークの悪化もあり、原因は1つとは限らない。

次回予告!?
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