ミニワッターCIRCLOTRONアンプ・総集編(2)

ミニワッターCIRCLOTRONアンプ・総集編(1)からの続き。
試作機での問題点は2点あった。

・高域クロストークの悪化

画像


これは主に左右のCIRCLOTRON電源がトランスの巻線間容量で結合していることによる。普通のDEPPなら交流的にGNDショートされるので問題ないが、CIRCLOTRONはフローティング電源のために問題となる。

このためARITOさんに、左右フローティング電源間に静電シールドを入れた電源トランスを巻いて頂いた。これにより高域クロストークの問題は解決したが、副作用として静電シールドによる高域低下が生じた。この副作用は軽微であるため、最終的に問題とはなっていないと考える。

・ジーノイズ

真空管がヒートアップするまでに、出力には数mVのジーノイズが発生する。これもフローティング電源がトランスの巻線間容量で結合していることが原因の1つだろうと思われる。

対症療法的ではあるが、パワーオンディレイを入れてSPへの配線をオンオフすれば解決する。拙アンプではその回路の電源を確保することが難しく、また回路が複雑になることから、この際単にジーノイズを無視することにした。

・本番機の製作

本番機の製作は、ぺるけさんで頒布されているミニワッター汎用シャーシにした。これにより電源トランスと平ラグ、RCA入力端子の穴加工だけで済んだ。

画像


電源トランスがわずかに高く、化粧ケースが取り付けられないので、電源トランスとシャーシの間は六角ナットM4を1種→3種に変更(薄くなる)、平ワッシャーを1個省いて高さを抑えた。

完成したアンプの内部。配線が多くて複雑になってしまった。右チャンネル6N6Pのグリッド配線を互いに撚ったら高域特性が早く低下してしまい、配線を変更して対策した。

画像


諸特性を示す。詳細はこちらを参照。

画像


出力は1.7Wと設計通りの値となった。周波数特性は十分広く、DFは高い。残留ノイズは低レベルに抑えられているし、消費電力は少ない。利得も使いやすい値と言える。一般家庭で使用するには十分高性能だと思う。

私よりも耳の良い?妻の試聴結果。

・解像度が高い。はっきり聴こえる。
・低い音のもやもやがない。音が澄んでいる。
・音のバランスが良く、まとまりが良い。
・ウェットじゃないね。

シャープで繊細だが、やや平板な印象で奥行きはあまり感じられない。そういう曲を聴いているせいもあるのだろうね。

ミニワッターCIRCLOTRONアンプの外観はこんな感じ。ぺるけさんのWebにあるミニワッターと殆ど全く違いが見られないが、当然中身は全く異なる。ツマミまで真似っこ(笑)。

画像


画像


画像


最後に出力トランス及び電源トランスを製作して頂き、またアドバイスを頂いたARITOさんに深謝致します。

スポンサーリンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック