6Z7Gアンプ→6N1Pアンプへ

1本しか良品がなくなった6Z7Gに見切りをつけ、主役を交代することにした。次の主役は、じつは6N1Pだ。9ピンのMT管。ロシア製の6DJ8似と言われているが、ヒーター電流が0.6Aなので単純に差し替えることはできない。

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なぜ6N1Pなのか。下のEp-Ip特性図を見てほしい。グリッド電圧がプラスの曲線まで描かれているのは、グリッドをプラスにして使っても良いですよ、ということなのだろう。図にはPa maxが描かれているし、電圧増幅管として使う領域はグラフのほんの下の部分になってしまう。ロードラインを引いても寝てしまうし、何のための特性図なのか。

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ところがこれをグリッドをパワードライブする電力増幅管としてみると、ロードラインが引きやすいことがわかる。電圧増幅管なのに、特性図は電力増幅管になっている。

6N1Pを使用可能とするために、改造を行った。とはいっても、MT9ピンソケットをつけてあるのでGT管ソケットからの配線を伸ばすだけだ。その他、リプルフィルタTrのベースに入っているコンデンサを470μFに増やしたりICの入力に抵抗を追加したりした。コンデンサの増量は、電源立ち上げ時のグリッド電圧上昇を防止するため。ICの入力に抵抗をつけたのは、プチノイズ対策のため。

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改造は上手くいった。でも結果からいうと、5M-HH3ppアンプの2番煎じのようになってしまった。電源電圧は65Vだが、自己バイアス抵抗を入れているので、その電圧降下でEbは50V弱だ。出力はオシロで見て0.6Wといったところ。改善できたのは、100Hzでも0.5Wは出るようになったことと、DFが0.5程度になったことだ。

グリッド電圧上昇防止はあまりうまくいっておらず、+Bの電圧上昇はゆっくりになったが、やはりグリッド電圧の上昇がおきてしまう。もっとコンデンサを増量すれば良いが、せいぜい1000μFが上限かなあ。

+B電圧を上げようとしたが、グリッド電圧も上がるのでIpが増えてしまう。結果的に消費電流が増えることで+Bが低下してしまう。電流が増えると、今度は6N1PのPa maxが危なくなってくる。Pa maxは2.2Wだから、これを越えることはできない。グリッド電流を流しているのでなおさらだ。

改造で得られた6N1PのEb,Ip,Egをもとに、動作点とロードラインを引いてみた。+B電圧を上げようとすると、この動作点が右ではなく、上に移動してしまう。出力の増加はあまりないので、デメリットのほうが大きい。

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6N1Pppアンプでは出力0.7Wを目標としよう。小出力だが、BGM的に聴く分には十分だ。


回路をいじるのはこれくらいにして、とりあえずこのアンプの音を聴いてみた。鮮烈な高域、ゆるい低域はそのままだ。5M-HH3ppアンプとは出力トランスが違うのに、音色の傾向は一緒だ。一言でいうと、ハッキリ、クッキリしている。鮮烈な高域は、人によっては歪みっぽいと受け取るかもしれないが、私が聴く分には澄んでいるようにきこえる。音場表現も優れているようだ。

現状の回路は以下のとおり。変な素子が追加されていることに気づいた方は鋭い。これは次回に紹介しよう。

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