6Z-P1シングルアンプ・完成

6Z-P1_1.jpg
それは42シングルアンプ2号機に6Z-P1を挿してみることから始まった。6Z-P1のヒーターは6.3V0.35A。Ep maxは250V、Eg2 maxは180V。Pp maxは4.0Wとなっているが松下は3.5W。ピン接続は42と同じでソケットはUZ。

+Bが高いので電源トランスのタップを変更、カソード抵抗を3.5kΩとした。聴いてみるとなんかもうズバリ自分の好きな音色だったので驚いた。

6Z-P1シングルアンプとして組んでみることにした。6SN7全段差動ppアンプをドナーとして解体し、シャーシや電源トランスを流用する。


6Z-P1_single_schematic5.gif
回路図を上記に示す。パラレルフィードで低域の充実を狙ったが、結果としてはFC-12Sの場合と低域がほぼ同じ周波数特性となった。

当初は6Z-P1のカソードに電流帰還をかけたが結果が思わしくなく止めにした。無帰還の状態で入力オープン、SP端子オープン、ボリュームの最大付近で発振した。発振周波数は30kHzくらい。調べたところチョークコイルの漏洩磁束が初段にフィードバックして発振しているらしい。チョークコイルにショートリングを巻いたら発振が収まった。


6Z-P1_single_characteristic3.gif
諸特性を上記に示す。3結での出力は0.8W~0.9W。ミニワッターだがニアフィールドで聴くのなら十分な出力だ。特性の詳細はこちら


6Z-1P_single_oscilloscope_waveform.jpg
(10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力4Vp-p、200mV/div(プローブ10:1)、20μS/div)
SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしてみるが発振の兆候は見られず安定していた。

いつものようにブツ撮りをしたので掲載。とはいっても外観は6SN7全段差動ppアンプのタマを交換した程度しか違わない。

6Z-P1_single_outside7.jpg

6Z-P1_single_outside8.jpg
放熱穴から配線が見えちゃうのはあまり良くないよね。ソケットを落とし込みにしたほうが放熱の効率が良いし、内部が見えない。

6Z-P1_single_outside9.jpg

6Z-P1_single_outside10.jpg

6Z-P1_single_outside11.jpg

6Z-P1_single_outside12.jpg
電源トランスの後ろがデッドスペースになっている。例えばブロック電解コンデンサを2本立てればスペースが埋まるしデザイン上は良いのだろうけど。

6Z-P1_single_outside13.jpg

6Z-P1_single_inside8.jpg
シャーシ内部。パラレルフィードのチョークコイルをシャーシ内の空きスペースに押し込んだら発振を誘発した。トランスケースに入れて電源トランスの後部へ配置すれば良いと思う。+B電源の平ラグをあと10mm電源トランス側に寄せればSP端子のゴチャゴチャがスッキリするに違いない。

6Z-P1_single_outside6.jpg
駄耳の私による試聴結果。周波数特性はFC-12Sの時とあまり変わらないが、パラレルフィードによるものなのか低域が充実しておりスケール感は良好。雰囲気も良いし、音場感に優れていて聴き入ってしまう。

"6Z-P1シングルアンプ・完成" へのコメントを書く

お名前[必須入力]
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント[必須入力]