6Z-P1シングルアンプ・特性測定

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6Z-P1シングルアンプにNFBをかけてみた。6dBとなるR8の値は1.5kΩだったので仮決定。


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諸特性を上記に示す。DFは1.2から3.5まで上がった。


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無帰還での周波数特性。130kHzあたりに軽い段差があるものの240kHzまで素直な特性だ。ただパラレルフィードなのに低域の落ち込みが大きいのは6Z-P1の電流帰還(R15)のせいだろう。


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NFB有りの周波数特性。


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Lchの歪率特性。低歪みなのは0.3Wくらいまでで、それ以上の出力では逆に悪化している。歪みの打ち消しを狙った効果が出ていない。


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この状態で3階の自室で聴いてみた。平凡な音で特徴がみられずスケール感に乏しい。これではパラレルフィードの意味がない。やはり電流帰還は止めにしよう。


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電流帰還を止めてカソード抵抗を3.5kΩとした。ところが発振が再発。発振周波数は30kHzくらい。6Z-P1の第1グリッドに抵抗を入れてもダメ。エミッタフォロアのベースに抵抗を入れてもダメ。調べていくとチョークとゲート入力の間に白手袋をつけた指を差し込むと発振波形が大きく変化する。そこでチョークに銅箔テープを巻いてみたら発振が止まった。黒いのはショート防止のビニールテープ。


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この状態で6dBとなるNFB抵抗の値は1.8kΩだった。電流帰還を止めたので裸利得が増え、したがってNFB抵抗も1.5kΩから1.8kΩとなった。


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諸特性を測定。無帰還でのDFは1.7だったが6dBのNFBで4.4まで増えた。


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無帰還での周波数特性。低域と高域がすこし持ち上がった。


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NFB後の周波数特性。


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Lchの歪率特性。全体に直線状となった。


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Rchの歪率特性。各周波数ですこしバラけているけどLchとほぼ同じ。


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クロストーク特性を測定。20Hz~20kHzでは-67dB以下となった。L→Rは良好だがR→Lが全体に悪め。Lch入力のFETゲートをGNDに落とすとクロストークが改善することから、入力のシールド線でRchの信号を拾っていると思われる。Rchのチョークの漏洩磁束かもと考えてショートリングを巻いてみたが変わらなかった。

この状態で再び試聴する。周波数特性はあまり変わらないがスケール感が良好となった。雰囲気も良いし、音場感に優れていて聴き入ってしまう。42シングルアンプで差し替え試聴したのと同じ印象が再現できたように思う。6Z-P1という貧相なラジオ球からこんな良質の音が出てくるとは思わなかった。

クロストーク特性が気になるが問題となるほどではない。今後の試聴で問題が出てきたら何か対策しようと思う。

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