12B4A全段SRPPアンプ・回路図作成

12B4A全段SRPPアンプの回路図を作成してみた。わりとすっきりしているように思う。

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CRの数値は適当なのが多少ある。今回はFETによるリプルフィルタを採用する。整流直後が450V前後になるので、手持ちのトランジスタでは耐圧がぎりぎりなのだ。2SK3067はVdssが600Vだから、大丈夫だろう。FETはゲート電流を考慮する必要がないから単純だ。出力電圧は、回路図でいうところの100K半固定と1MΩの分圧比で決まる。Vgsを引いた分電圧が低くなるが、数ボルトだから無視して構わない。

整流直後は約450Vだから、250Vの電解コンデンサを直列に使う。電圧比が1/2となるように、抵抗を入れる。これはコンデンサの漏れ電流が一定でないので、電圧が1/2に分圧されないのを防ぐため。

頭を悩ませたのが、ヒーターバイアスだ。12AX7Aは上側と下側で同じタマなので、カソード電圧の中間で設定するしかない。12AX7AのEhkは±180Vだから、その範囲内に収まっている。

問題は12B4Aの上側のヒーターバイアス。元々電圧が高いうえ、SRPPの出力となるため、出力のピーク、特に電圧の高い側が問題となる。仮に出力3W時のマッチングトランス1次側にはピークで86.6Vもの電圧が発生していることになる。カソード電圧が235Vだから、計321.6V。12B4AのEhkは±200Vだ。ヒーターバイアスは200Vにしたから、321.6-200=121.6Vとなる。一応規格内には収まっているが、実際にテストしてみないと問題が発生するかどうかわからない。

SRPP出力にマッチングトランスを使う時の問題点。それは適当なマッチングトランスが見つからない。12B4A SRPPの出力インピーダンスを計算してみたら、219Ωとなった。そんなに低いのか。マッチングトランスというからには、インピーダンスマッチングを取る必要があるとすると、OPT-5P改の1.25KΩは離れすぎている。

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マッチングトランスや、プッシュプル用のトランスで安価なものを手当たり次第に検索してみた。マッチングを取るという点では、東栄のT-850や山水のST-62が合うように思われる。でも、低域特性を良くすることを考慮すれば、インダクタンスの高いほうが有利ではないだろうか。

インピーダンスがミスマッチで出力が低下しても、東栄のOPT-5P改が良さそうに思える。選んだ中でも重量があるほうだし、高域特性が素直なのは6N1Pppアンプで確認済みだ。

手持ちの出力トランスでシングルやプッシュプル用のを適当につないで実験してみても面白そうだ。

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