TU-894(改)・パラレルフィード実験再び

以前の実験ではパラレルフィード用のOPTにOPT-5Pを使ったが、これはインダクタンスが実測12Hと低かった。手持ちにKA-8-54P2があるのでインダクタンスを測定したら106Hあった。これならパラレルフィード用のOPTとして使えるはず。

前回の実験で使用したチョークコイルCH-3045Z(30H45mA)があるので試してみようと思う。6BM8の5極部の負荷としてはチョークとOPTが並列となるので、実質30//106≒23.4Hとなりインダクタンス的にはOKと思われる。それでも6BM8の動作点における3結のrpは3kΩ位になるので不十分かもしれない。


TU-894_kai_parallel_feed_schematic.gif
回路図を上記に示す。チョークのDCRが590Ωあるのでプレート電圧は通常のOPTに比べ10V位低くなる。6BM8の3結の最適なインピーダンスはおそらく5kΩあたりと思うが、OPTの8kΩそのままでやってみる。後で2次側16Ωに8Ω負荷を接続し、1次インピーダンスを4kΩとして評価する。


TU-894_experiment.jpg
実験風景。


TU-894_parallel_feed_characteristic.gif
諸特性は上記のようになった(色付き部分)。6dBのNFBでは高域-3dB点の周波数は100kHz以上に伸びた。


TU-894_parallel_feed_freq1.gif
OPTを8kΩ:8Ωで使った時の周波数特性。150kHzに小ピークがあるが素直に高域が減衰している。


TU-894_parallel_feed_freq2.gif
OPTを4kΩ:8Ωで使った時の周波数特性。こちらのほうが高域の減衰が幾分いかり肩だが150kHzの小ピークが小さい。


TU-894_parallel_feed_distortion1.gif
OPTを8kΩ:8Ωで使った時の歪率特性。全般的に低歪みだが100Hzが少し悪め。歪率5%での出力は1.5W。


TU-894_parallel_feed_distortion2.gif
OPTを4kΩ:8Ωで使った時の歪率特性。2次歪みが多めだが各周波数のカーブが揃っている。歪率5%での出力は1.5W。

歪率特性がOPTのインピーダンスでこんなに変わるとは思わなかった。インピーダンスが高いほうが低歪みとなるのだろうか。おそらく最適負荷があるのだろう。出力は変わらなかった。

KA-8-54P2の高域特性は綺麗で、パラレルフィードで使っても良い結果が得られたが、通常のDEPPでは無かった150kHzの小ピークが出たのはやはり通常と使い方が違うからなのだろう。

チョークコイルが+Bの残留リプルを阻止するせいなのか残留ノイズが思いのほか低かった。パラレルフィードにはこんなメリットがあるんだね。

プッシュプルOPTはシングルOPTに比べてコアサイズが小さくても低域特性が良いという特徴がある。そのOPTを小出力シングルアンプにパラレルフィードとして使う方法は良いと思う。

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