71Aパラシングルアンプ・71Aのグリッド波形

71Aパラシングルアンプは71Aをカソードチョークでドライブしているが、インダクタンスの不足で20Hzではカットオフ側がドライブできていないのではないかという指摘があったのでグリッド波形を観測してみた。


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20Hzの出力0.5W時のグリッド波形。問題なし。


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出力0.7W時には波形に凹が発生している。波形のピークは問題ないのでドライブできている。


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出力1.0W時は凹が大きくなった。やはり波形のピークではドライブできている。10:1のプローブを入れているのでピークは-70Vくらい。

入力を増やしていくとピークは増えていく。カットオフまでドライブ可能ではあるがこの凹も大きくなってしまう。

この凹を無くすには6922のプレート電流を増やせば良いことがわかった。単純にプレート電圧を上げて電流を増やすことにする。そのままだとカソード電圧も上がってしまうので、71Aのカソード抵抗も増やす。


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回路図を上記に示す。R10を18kΩ→5.6kΩに、R8を15kΩ→22kΩに変更。6922の電流は4.5mAから6.0mAに増えた。


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20Hzの出力0.5W時のグリッド波形。問題なし。


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出力0.7W時のグリッド波形。凹が消えた。


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出力1.0W時はやはり凹が発生しているが小さくなった。


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凹が発生する前の電圧を修正前後で比較。発生前の電圧は修正で高くなっている。

この凹を無くすには6922の電流を10mAとか増やせばよいが最大プレート損失1.5Wを越えてしまう。カソードチョークのインダクタンスを増やしても同様に改善されるが巻線DCRも増えるので回路を見直す必要がある。


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本格的に見直すとすればチョークを4B-20MAからPMC-80H(80H8mA)に交換、R6を5.6kΩ、R8を27kΩとする。

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この記事へのコメント

71Aが好き
2018年10月05日 13:00
おんにょさん、こんにちは。
意外な結果でした。凹んだ波形になるのは抵抗負荷ではなくチョークによる誘導性負荷だからですかね。
いろいろ探してみましたが、カソードチョーク使用時のこういった観測データは見つけることができませんでしたので、非常に参考になりました。ありがとうございました。
おんにょ
2018年10月05日 18:55
71Aが好きさんこんばんは。
じつはLTspiceによるシミュレーションでも同じような現象が確認されていました。本日(10/5)の拙記事に書きましたのでご覧ください。

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