71Aパラシングルアンプ・カソードバイパスコンデンサ追加の特性

71Aパラシングルアンプはチューニングのために思いついたことをいろいろ試している。それぞれの特性はどうなっているのかチマチマ測定したので備忘録として残しておこうと思う。


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上記の実験のうち(b)と(d)の特性を測定した。


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(b)のカソードバイパスコンデンサを追加した時の諸特性。変化したのは周波数特性の超低域。


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50Hzから下の周波数でレベル低下が大きくなった。聴感では違いがよくわからなかった。


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クロストーク特性は全般的に悪化。20Hz~20kHzでは-57dB以下となった。


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Lchの歪率特性。殆ど(a)(b)で同じだった。


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Rchの歪率特性。こちらも同様。


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続いて(d)の信号ショートループのコンデンサC3を削除しカソードバイパスコンデンサのみとした時の諸特性。周波数特性は(b)と同じだった。


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周波数特性。聴感ではDFが2.2と低いのと、超低域のレベル低下で歪率が悪化したために低音が豊かに聞こえるみたい?


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クロストーク特性。100Hz~10kHzで悪化が見られる。20Hz~20kHzでは-56dB以下。

原因を探るためカソードフォロア段の+B1をツェナーで安定化したが変わらず。


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初段SRPPへの供給+Bにデカップリングを入れてみた。なお電源オフで22uF350Vが放電する前にECC83Sが冷えてしまうためブリーダー抵抗が必要だ。


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結果は2~3dB程度改善したもののあまり効果はなかったので不採用とした。


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Lchの歪率特性。残留ノイズがなぜか増えて0.01W以下で悪化。特性カーブは一緒だった。


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Rchの歪率特性。こちらの特性カーブは同じだった。

というわけで(d)で特性は悪化が見られるものの聴感では良くなったので特性よりも聴感のほうを取りたい。

Lchの残留ノイズが増えたのは71Aのエージングによるものと思われる。左右チャンネルの71Aを入れ替えるとRchのほうが残留ノイズが多くなるから。またアンプをひっくり返したり置く場所を変えたりACプラグの極性を変えると値が変化する。トップパネルと本体フレーム、裏板の導通を調べたが問題なかった。

歪率特性を測定する度にカーブが異なったりよくわからないことが多すぎる。特性を重視するのではなく、あくまで聴感で仕上げたいと思う。


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カソード抵抗(緑色)のリードを介してバイパスコンデンサに熱が伝わるのが気になりコンデンサ(銀色)を別の場所に移動した。


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ゴム足RS-55Gが届いたので交換した。RS-60Gのハイリフトの感じはしなくなった。でもフトアンプを見ると浮いている!?後ろが白いレースのカーテンだから目立つのか。


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すこし角度が違えば大丈夫なんだけどね。ゴム足の高さが10.8mmだと持ち上げる時に指が入りにくいし、置く時に指が挟まってしまう。なんかイマイチだなあ。


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とうとうOPTの配線をカット。


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シャーシ内のOPT下がすっきりしたかな。

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この記事へのコメント

71Aが好き
2018年10月03日 11:17
おんにょさん、こんにちは。
6922の負荷として30Hのチョークが使われていますが、低域における負荷としては小さすぎませんでしょうか?
20Hzにおけるインピーダンスは4kΩ程度だと思いますが、その場合、現在の動作点では十分に71AをA2領域まで振れないと感じます。4kΩでロードラインを引いてみると、カソードフォロアといえ、カットオフ側は40V程度しか振れない気がします。
一方のSV811-10Aアンプの場合は、6V6を使用している為、4kΩの負荷でも十分にドライブすることができると思います。
私が勘違いをしているのかもしれませんが。
おんにょ
2018年10月03日 18:39
71Aが好きさんこんばんは。
ご指摘ありがとうございます。オシロで20Hzのグリッド波形を見ればわかりますね。後日確認します。
71Aが好き
2018年10月05日 12:32
おんにょさん、こんにちは。
グリッド波形を観測していただき、ありがとうございました。非常に参考になりました。
なお、ひとつ前の私の投稿でカットオフ側が40V程度と記載しましたが誤りでした。正しくは4kΩ負荷時は動作点の148Vからカットオフ側の167Vまで振れるの為、20V程度です。(6922の特性図のひとメモリの値を間違えていました)
おんにょ
2018年10月05日 18:58
71Aが好きさんこんばんは。
カソードチョークのロードラインによるドライブ電圧の確認は、周波数で傾きが変わるため検証方法がよくわからないんです。今回はLTspiceによるシミュレーションで検証してみました。
71Aが好き
2018年10月09日 10:30
おんにょさん、こんにちは。
カソードチョークのロードラインは、周波数ごとのインピーダンスでロードラインを引き、周波数ごとに検証をすれば良いと思っています。LTspiceによるシミュレーションでも再現性があるのであれば、シミュレーションのほうが手軽ですね。しかし振動しているとは驚きです。

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