6DN7シングルアンプの構想

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以前何かのおりに入手したT4646SというシングルOPTの使いみちを考えていた。1次インピーダンスは14kΩでNF巻線が設けられている。

このOPTは10Wくらいの容量があったように記憶しているが、背が低くて58mmしかないのでVT-25のような送信管とはつり合わない。背の低い真空管のほうがデザイン的にマッチする。

手持ちの真空管で考えると6DN7が思い当たった。比べてみると高さは同じくらい。ではこれで設計してみるか。


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6DN7はμ=22.5の6SN7GT似の電圧増幅3極管(Section1)とμ=15.4の電力増幅3極管(Section2)が1本の管に納められているGT管だ。


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6DN7のSection2にロードラインを引いてみた。T4646Sは2次16Ωに8Ωの負荷をつないで7kΩ:8Ωとして使う。電圧増幅段と直結にして+5Vまでグリッドをドライブできるとした。値はテキトウ。また動作点はEb=275V、Ip=27.5mA、Eg=-13Vとした。プレート電圧高めがマッチする。


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回路図は上記のようになった。初段はJFETとTrのカスコードとし、6DN7のSection1をカソードフォロアとして使う。Section2のグリッド直結としてA2級を可能としている。これはPCL83シングルアンプでやった回路と基本的に同じ。

電源トランスは直結で+B電圧が高めとなるため、東栄変成器のPT-10Nの160V-0-160Vタップをブリッジ整流する。電流容量は両波整流では100mAだが、ブリッジ整流の場合最大63mAとなる。設計では65.2mAとすこしだけオーバーしているが、+B電圧を350Vとしたため電圧を下げなければならず電圧がドロップしてくれたほうが都合が良い。反面電源トランスは発熱するけど。

+Bの整流後の電圧は320*1.4=448VとなりC4とC5は450V耐圧の電解コンデンサが必要だが6DN7がヒートアップすれば下がって高くても400V程度になるだろう。C6・C7・C2は真空管を挿さないで放置した場合450V耐圧が必要だが実使用上は400Vを下回るため400V耐圧で良い。

信号ショートループのコンデンサC2を通常のカソードバイパスコンデンサに変更し、NF巻線につないでKNFをかけても良いかもしれない。なおOPTの2次は巻き始めがわからないのでPFBになる可能性は50%。NF巻線にNFBをかけるのなら同様に注意する必要がある。

利得を見積もってみたら36倍くらい、6dBのNFBをかけて総合利得は18倍程度になる。また出力は2.4Wくらいだが2W出れば良しとする。

真空管とOPTは手持ちがあるが電源トランスとチョークコイルは未入手なので資金が必要だ。チョークコイルはFETリプルフィルタがあるので不要だがデザイン上入れておきたい。

まあこうやって出てくる音や真空管アンプのデザインを想像しながら設計をしているぶんにはお金はかからないし楽しいよ。

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この記事へのコメント

klmnji
2018年09月27日 22:33
出力トランスの巻き始めですが、私はテスター2台で確認しています。
1次側を抵抗測定で触れた時、2次側が一瞬どちらに振れるかで確認できます。
2次側は、メーター式のアナログテスターの方が明確に分かります。
おんにょ
2018年09月27日 22:41
あ、記事を修正していたら先を越されてしまいました。50%の確率なのでPFBになったらひっくり返すのが簡単です。アナログテスターの抵抗測定では黒棒が確かプラスでしたっけ。
klmnji
2018年09月27日 23:10
はい、アナログテスターでの抵抗測定は、黒がプラスです。

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