BEHRINGERフォノイコライザPP400の特性測定

BEHRINGERのフォノイコライザPP400のRIAA偏差を測定してみた。自分の測定環境ではどうなのか調べてみたかったから。

入力電圧一定で出力電圧を測定し、RIAA特性との差を偏差でグラフにした。なお1kHzでの出力電圧は0.5Vとした。


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負荷47kΩでのLchのRIAA偏差を上記に示す。見事なハイ上がりだ。1kHzから上はまだ良いが、特に低域の低下が激しく20Hzで-3.7dBとなった。真空管式フォノイコライザではそれなりに測定できているから環境のせいではない。


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RchのRIAA偏差も調べてみたら同じような特性になった。こちらのほうがよりハイ上がりとなっている。

こんな特性でLPを聴いていたのか。確かにPCオーディオで同じ音源を聴いてみてもハイ上がりであることはわかっていたがカートリッジのせいだと思っていた。

電源電圧は12Vだから、20Hzの大振幅信号が入ったら歪んでしまうので意図的に低域を落としているのかもしれない。あるいはハイ上がりの特性にすることでそういう音作りをしているのか。利得は1kHzでLchが53.8倍(34.6dB)、Rchが55.2倍(34.8dB)だった。


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ACアダプターの電圧を測ってみたら15V以上出ていたからトランスをブリッジ整流しコンデンサを通した簡素なものだと思う。


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PP400の基板。電源は非安定化電源で、ダイオードを介して直接オペアンプ4580に入っている。回路は非反転増幅でRIAA素子が入った簡素なもの。単一電源だから入出力にカップリングコンデンサが入っている。


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ネットを調べたら解析した回路図が見つかったのでLTspiceでシミュレーションしてみた。オペアンプは適当にLT1001で逆RIAA回路を入れ、単一電源は面倒なので±電源としている。


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シミュレーション結果。1kHzから上は持ち上がらなかったが低域が下がる特性は再現した。


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上の回路図でC15を4.7uFから22uFまで増量すると20Hzで-0.8dBまで改善する。うねるけど。

改造してRIAA特性をチューニングすればある程度フラットにできるがPP400の持つ音色の特徴が失われてしまう。電源も安定化したい。でもそこまでやるんだったらそういう安価なキットを買ってきて組めば良い。

(2018.07.26追記)
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新日本無線4580のspice modelを入手して置き換えシミュレーションを行った。データのありかはここ


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1kHz以上で持ち上がる特性が再現された。
(追記ここまで)

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この記事へのコメント

おんにょ
2018年07月26日 18:41
ふさんこんにちは。どうもありがとうございます。
4580によるシミュレーション結果を拙記事に追加しました。

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