NECマッチングトランス式USBDAC・LC実験

NECマッチングトランス式USBDACではLCに何を採用したら良いのだろうか。実験を行うためLCパーツを揃えた。


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LPFは上記の回路の2つの組み合わせで行った。それぞれ2.2mH+0.012uFと2.7mH+0.01uF。

インダクタは種類が多いけど2.7mHというのは意外に少ない。安いのを選んでいるとさらに減ってしまう。シールド付きは当然高い。


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今回の実験で使ったインダクタとコンデンサ。
インダクタ
太陽誘電 LHL06NB 2.2mH (実測DCR 16.8Ω・2.24mH) 通称アマガエル
Bourns RLB0812-222JL 2.2mH (実測DCR 5.5Ω・2.31mH)
Bourns RLB9012-272KL 2.7mH (実測DCR 6.4Ω・2.75mH)
コンデンサ
東信工業 0.01uF100V (実測 10130pF)
東信工業 0.012uF100V (実測 11480pF)


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バラックで組んだ実験回路。ボリュームの10KΩは固定抵抗で代用した。

(1) 太陽誘電 LHL06NB 2.2mHと東信工業 0.012uF100V
 周波数がなるべくフラットになるようなVR2の値を探ったら776Ωだった。2.2mH+0.012uF//776Ω
 残留ノイズは26uV、13.5uV(30KHz LPF)


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周波数特性。0dBの低域のレベル低下はコアの飽和によるもの。何故か小ピークが見られるが、高域は20KHzまで殆どレベル低下が起きていない。


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歪率特性。オーディオアナライザVP-7721Aで測定。トランスの実力を見るために30KHzのLPFを入れている。


(2) Bourns RLB0812-222JL 2.2mHと東信工業 0.012uF100V
 VR2の値は781Ωだった。2.2mH+0.012uF//781Ω
 残留ノイズは27uV、14uV(30KHz LPF)


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周波数特性。小ピークがすこし高くなった。全周波数では(1)とほぼおなじ。


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歪率特性。(1)に比べ50Hzと10KHzの歪率がすこし低下。


(3) Bourns RLB9012-272KL 2.7mHと東信工業 0.01uF100V
 VR2の値は1207Ωだった。2.7mH+0.01uF//1207Ω
 残留ノイズは24.5uV、14uV(30KHz LPF)


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周波数特性。(2)と殆どおなじ。


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歪率特性。(1)(2)に比べ100Hz・1KHz・10KHzの歪率が低下。50Hzは変わらなかった。


0dBFSでの出力は(1)が0.59V、(2)(3)が0.61Vだった。DAC本体の出力が0.64Vであることを考えると低損失で済んでいる。600Ω:600Ωで0dBにおけるコアの飽和が起こることは避けられないが、20Hzでは0dBでも起きていないのでまあいいか、といったところ。

2.7mH+0.01uFでの高域低下が早まると予想していたが変わらなかった。残留ノイズはどの組み合わせでも同じ程度。歪率は(3)の組み合わせが良かった。


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ということで(3)のBourns RLB9012-272KL 2.7mHと東信工業 0.01uF100Vの組み合わせにしようと思う。
    

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