PCL83 CSPPアンプ・クロストーク解析

PCL83 CSPPアンプは高域のクロストークが悪く、20KHzで-62dBとなっている。そこでクロストーク特性を改善するべく解析を行った。


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現状のクロストーク特性。数100Hzあたりからすでに悪化の傾向が見える。左右チャンネルで傾向が同じ。

左右チャンネルの真空管の間にアルミ板を衝立のように立ててみたが殆ど変化しなかった。左右チャンネルで傾向が同じことから、GNDの共通インピーダンスの影響と考えてGND線の抵抗をDMMで測定してみたが問題なし。

回路的には6T9 CSPPアンプや17JZ8 CSPPアンプとほぼ同じなので除外。シャーシ内を竹ピンセットで配線をあちこちつついてみるがあまり変化なし。

白手袋をはめてシャーシ内に手を突っ込んでみたら中央のカップリングコンデンサ付近でクロストークが大きく変化することがわかった。

そこでコンデンサの間に銅板を入れてみるとクロストークが大きく減少。原因はたぶんこれだね。


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銅板を銅箔テープでシャーシに貼り付けた。カップリングコンデンサの静電誘導により他チャンネルに影響が生じていたようだ。クロストークの悪化傾向がL→RとR→Lで一緒なのも頷ける。


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再びクロストーク特性を測定。20Hz~20KHzでは-87dB以下と大きく改善された。原因が1つで良かった。

あとがきというか、感想を書いておこうと思う。じつはこの改善の前後で試聴をしており改善前でもちゃんと定位感が得られていた。この改善で変わったかというと変わらない、という印象だった。クロストークでも定位感に影響を与えるものと与えないものがあり、今回のような高域の静電誘導によるものは影響を与えないようだ。ではクロストークを気にしなくてもよいのかというとそれは別の問題で、回路的な対策をすると特性が良くなるとともに聴感でも向上することがある。
  

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