アンプ搭載MP3プレーヤー
aitendoのアンプ搭載MP3プレーヤーを入手した。
特徴は
・
・LINEOUTあり
・再生可能なファイルフォーマットはmp3/WAV
・再生途中電源をオフしても再生中の曲や音量レベルを自動的に記憶
・動作電源電圧は3.7~5V
フリスクMPプレーヤーは電源をオフすると音量が初期設定に戻ってしまうので調整する必要があったんだけど、これは大丈夫。
PHコネクタを入手したので配線してイタズラしてみることにした。電源オン後最大ボリュームで鳴りだしたのでビックリ。当初はLEDの配線を間違えていたためか1曲毎に止まる状態になっていたので、配線を見直したら連続再生するようになった。
早速聴いてみた。音はソースによって傾向が異なるが、どうも歪みっぽく感じる。最初はザラザラした感触で楽器の音色が変わって聞こえるほどだったがしばらく聴いているうちに気にならなくなった。
でも低音が出ていない。全く出ていないことはないのだが、明らかにレベルが低い。まあBGM的に聴き流すならいいんじゃね?
曲が無音状態になるとシーッというノイズが聞こえる。再生を停止させると何も聞こえなくなるのでDACの出力時にノイズが乗っているようだ。
WaveGeneで100Hz・1KHz・10KHz、0dBのサイン波を60秒間再生するWAVファイルを作ってmicroSDに書き込んだ。
周波数特性はSP端子に8Ωのダミーロードをつなぎ、音量レベルの調整が難しいので大体のレベルで測定した。
じつに悲しい結果になった。聴いた感じそのまま、というか低域でのレベルダウンが激しい。
最大出力は1W弱で、5VのACアダプタを接続した時の値。これ以上は波形の下が切れる。
歪率は常に数%台でオシロの波形を見てもノイズが乗りまくっている。よくこんなでちゃんと聞こえるもんだ、ってくらい。
早々にSP出力に見切りをつけ、今度はLINEOUTの出力を見ることにした。波形が歪む前の最大レベルは約1V。
同様に周波数特性を測定した。負荷はオーディオアナライザの100KΩ。低域に向かってレベル低下は見られるけどまあこれくらいなら許せるかな。やっぱり
歪率は1%くらいで30KHzのLPFを入れると0.1%くらいまで下がる。やはり高周波ノイズが出ている。電源の電流は35mA~40mAで、これはSP端子に負荷をつながない時の値。
次にLINEOUTの出力インピーダンスをオンオフ法で調べてみた。負荷に680Ωを接続したところ3.3KΩとなった。インピーダンスが高いんだ…。
これではヘッドホンは駆動できないし、マッチングトランスをつなごうものならレベルが極端に下がってしまう。高周波ノイズを取るならLCのローパスフィルタを通すしかなさそうだ。
基板の拡大画像を追加。
この記事へのコメント
1、このアンプはBTL仕様のアナログアンプです。
2、LINEOUTには3KΩ(チップ抵抗)が入っていますので、この抵抗を変えるとインピーダンスは下がります。
3、個人的には低音は出ている気がします。この基板は改造前と改造後でだいぶ音が違います。
4、改造した基板を三土会で視聴してもらったところ、三土会のCDプレイヤー+無帰還アンプより良いという意見を貰いました
(三土会173回:2015年11月21日)。
8002AってBTLのアナログアンプだったんですね。放熱板が無いのでデジタルアンプだと思い込んでしまいました。LINEOUTの出力インピーダンスが高いのは直列抵抗のせいなんですか。現在この基板の仕様を見つけることができません。
市販されているWAV基板十枚枚をすべて試し、これが一番使い勝ってが良く、音も良いと思います。
ちなみに価格は送料込みで533円で入手可能です~う。
M4901001は基板に印刷されている番号ですよね。私が検索しても拡張ボードの情報しか出てこなくて本体に関してはわからずじまいでした。