VT-62シングルアンプ・特性測定

VT-62シングルアンプにNFBをかけてみることにし、とりあえず6dB程度ということでNFB抵抗の代わりにボリュームをつけて調べたところ約1KΩとなった。


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回路図を上記に示す。周波数特性で30KHzあたりに小ピークが生じたので位相補正容量を入れたら820pFでほぼフラットになった。R8は1KΩ、C6は820pFとした。


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諸特性を測定。周波数特性はNFBをかけても高域が52~56KHzと伸びなかった。出力は5%歪みで3.2Wと、計算と一致した。

利得に左右のバラつきがあるのはVT-62のμの差によるもので、手持ちは2本のみなので揃えることができない。DFは4.3と実用レベル、残留ノイズは0.5~0.6mVと無帰還時の半分になった。


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無帰還時の周波数特性。OPT単体で測定したときの60KHzあたりにあるディップはあまり低下が見られなかった。かまぼこ特性だが素直だ。


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NFBを6dBかけた時の0dB=1W(2.83V 8Ω)での周波数特性。低域のレベル低下はコアの飽和によるものと思われる。左右チャンネルで特性が見事に揃っている。


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0dB=0.1W(0.894V 8Ω)での周波数特性を調べてみた。低域はよりフラットになり、なぜか高域のレベルも上昇している。20Hz(-0.5dB)~20KHz(-0.2dB)となった。


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クロストーク特性。20Hz~20KHzで-59dBを確保。低域で悪化が見られるが、VT-62カソードバイパスコンデンサの対極をGNDでなく+Bにつないだらかなり解消するものと思われる。


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Lchの歪率特性。各周波数で特性が良く揃っている。5%歪みでの出力は3.2Wだが、110Hzを除くと3.5W出ている。110Hzで歪率が悪化しないのはOPTのコアサイズが大きいか、インダクタンスが大きいためだろう。


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Rchの歪率特性。こちらも同様な特性となった。残留ノイズが少ない分、最低歪率もLchより低くなっている。

特性を調べた限り問題は殆ど無いし、しいてあげるとすれば低域のクロストーク悪化くらいか。アンディクス・オーディオのOPT-S14は優秀だね。

あと問題点としては電源オン後6DN7がヒートアップするまでの約10秒間にジーノイズが発生すること。ノイズレベルは2.5mV~3mVだから問題となるほどではない。これはカソードチョークが誘導ノイズを拾っているためで、カソードフォロアが動作すると低インピーダンスとなるのでノイズは低くなる。

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