リスニングルーム訪問
今回は趣向を変えて、ザ・キット屋 コラムに載っているリスニングルーム訪問を見た私の勝手な感想を書いてみた。
これって子供の頃からの夢を実現したものじゃないだろうか。でも私にはこれらのリスニングルームがいくら良い音を出していたとしても、音楽が全く聞こえてこない。
というのは、このリスニングルームを構築することが目的で、それが達成された形に過ぎないと思うからだ。
ほら、例えば東大に合格することが人生の最終目的みたいなところがあるでしょう。本当は入学して楽しい(苦しい?)勉強の始まりなわけ。
店主に、素晴らしいリスニングルームですね!って褒められるのが目的なのかもしれない。でも現実は忙しくて普段はこのリスニングルームで音楽を聴いている時間なんかないですよ、ということだったりする。もちろん例外はあるという前提だ。
あるいは真空管アンプを組むのに忙しくて音楽なんか聴いていられないですよ、ということかもしれない。私もその気があるので注意しなければならない(笑)。
もちろんオーディオマニアが音楽ファンとイコールではないことがわかっているし、良い音を出すことや気に入った機器を収集するのがその人の目的なのかもしれない。
私は少なくともこのようなリスニングルームでは音楽に没頭する気にはなれない。
(2014.5.16追記)
ショールーム、なるほど妙に納得してしまった。来客時に見せびらかすためのものなのだ。お客さんはわざわざ見せて頂いてけなすはずがない。もちろん本物である必要はなくて、見た目だけ豪華であればOKというわけ。
この記事へのコメント
建築雑誌と同じで、建築事務所が有料で、雑誌に掲載していたのと同様に、オーディオ店の自社のWebに掲載しただけです。
私も音楽を楽しんでいる、生活感が全く感じられません。
地方によくある、ショールームみたいですね。一寸気持ち悪いです。
ショールームですね、妙に納得してしまいました。
このメーカーは私も以前みて、その商売の基底に流れる精神にとても嫌悪をした覚えがあります。
このメーカーの商品はすべて「過去の名機」と呼ばれるもののコピーに徹していて、常に「売らんかな」以外には何もありません。
当然その客層もおっしゃるようにポリシーというものはなく、すべて「似せたモノ」を並べて悦に入っているような方たちのようですが、
(むろん趣味である以上このような嗜好も当然「アリ」です。)ただこの商店の精神を何の疑念もなく受け入れ、せっせとお買い上げいただいている
上得意様のカタログページであって、ただのコケオドシに過ぎないのでは? むかしから田舎にこのような方が良くいらっしゃいました。
ほとんどの場合、聞かせてもらっても「コメントなし」が殆どでしたが..。 ちょっと反応してしまいました。失礼しました。
拙ブログをご覧頂きありがとうございます。
イラストは昔の初歩のラジオから取ったものです。少年の夢といったところでしょうか。
ザ・キット屋はメーカーではありませんで、商社です。このようなコピー商品を販売するのは欲しがる人がいるからなんですね。それに迎合したに過ぎない。現在はキット作りの楽しさを提供するという建前からは遠く離れてしまっています。だから屋号を返上してザ・コピー屋とでもすればニーズに合うと思います。