EL32プッシュプルアンプ・カソードバイパスコンデンサの実験

紆余曲折あって結局DEPPに戻してしまったEL32プッシュプルアンプなのだが、EL32カソードのバイパスコンデンサを変更したら音色がどのように変化するのか、試聴して確かめることにした。


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回路図を上記に示す。EL32の共通カソードには560Ωの抵抗が入っている。実験は①1000uF63V(リファレンス)、②0.01uF50Vフィルム、③バイパスコンデンサ無しでそれぞれ試聴した。


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試聴は①②③それぞれ数曲を聴き、印象を固めてから変更するといった方法でやった。私は駄耳であるし、瞬間切り替え試聴では印象を感じるのもままならないし、わからないのだ。なお、試聴は繰り返し行った。


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実験に使用したコンデンサ。

結果は以下のとおり。
①ボーカルがつややかな感じで空間の表現に優れている。ただにじむような感じがつきまとう。
②すっきりとして繊細。ボーカルが魅力的に聞こえる。
③おとなしくなる。色が淡くなる。ボーカルが引っ込んで聞こえ、つややかな感じが薄れる。

なんだかコンデンサの種類による比較試聴みたいな感じになってしまったが、容量が1000uF、0.01uF、無しという極端な違いだからいくらなんでも判断がつくだろうと考えた。音量の差、すなわち利得の差はわからなかった。

自分としては②のフィルムコンデンサの印象が良かったので特性を測定してみることにした。


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諸特性を上記に示す。周波数特性や利得はほとんど変わらなかった。


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周波数特性。これもDEPPとほぼ同じ。


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Lchの歪率特性。0.1W以上で各周波数のカーブが一致しており、これは差動アンプのそれと同じ。


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Rchの歪率特性。Lchと同様、差動アンプのカーブを描いている。

つまるところカソードバイパスコンデンサの容量を減らしたら差動アンプになっちゃった、ということなのだ。カソードに560Ωの抵抗が入っていて高インピーダンスではないけれど、動作は差動アンプといえるのではないか。

以上まとめると、EL32のカソードに
(a) 定電流回路のみ:△
(b) 定電流回路+1000uF:○
(c) 定電流回路+0.01uF:×
(d) 抵抗560Ωのみ:△
(e) 抵抗560Ω+1000uF:○
(f) 抵抗560Ω+0.01uF:○
[ ○:音質良好 △:いまいち ×:ダメ ]

このうち差動といえるのは(a)・(c)・(d)・(f)で、(f)がベストという結果になった。差動の出力段カソードには抵抗+小容量のコンデンサが自分に合っているといえそうだ。

何年もかけて遠回りしてきたけど、そうだったのか~。
平熱のEL32差動ppアンプ
甦ったEL32差動ppアンプ
EL32プッシュプルアンプ・全段差動への再改造

結局560Ω+0.01uFに改造して聴いているが、ようやく納得する音が出るようになったよ!!

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この記事へのコメント

klmnji
2014年04月25日 20:45
おめでとうございます。
少しはお役に立てたようですね。
私の6DJ8差動PPも、同じような印象です。
おんにょ
2014年04月25日 21:52
klmnjiさんこんばんは。
先だってはアドバイスどうもありがとうございます。おかげで進展がみられました。
なお、もう1つブログねたを思いついたので後日記事にします。

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