5A6 CSPPアンプ・DEPPへの改造 その7

そういえばNFB量を減らしてから特性を測定していないな、と思って調べてみた。


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まず、DEPP版の回路図。フィラメント電圧がAC100Vだと低めになるのが気になり、R20・R22・R23・R25を1Ωから0.82Ωへ変更した。


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諸特性を上記に示す。周波数特性はNFB量を9.2dBから5.6dBに減らしてもあまり変わらなかった。DFが低めなのはNFB量とのトレードオフなので仕方ないか。残留ノイズが高めなのはヒーターハムが起因と考えられるので、三端子レギュレータで効果を確認してみようかな?大して変わらないだろうけど。

5A6フィラメントの残留ハムを測ったら平均8.2mV。OPTの変圧比はプッシュプルの片側で15.8:1だから、二次側では0.52mV。最悪プッシュプルで2倍して1.04mV。NFBが5.6dBだから0.55mVと計算される。合っているかどうかは不明。


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周波数特性。NFBが減ったぶん高域の落ちが早いものの、相似形であまり変化はない。


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クロストーク特性。ノイズフロアが上がったために-78dB程度になっているが、20KHzで-71dBを確保している。


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Lchの歪率特性。0.01Wあたりで波打っているけれど弓なりカーブとなっている。NFB量を減らしたので最低歪率は悪化。


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Rchの歪率特性。最低歪率で5A6を選別したら、こちらのほうが良い特性になってしまった。


CSPPアンプをDEPPアンプに改造したわけだが、どのように変わったのか私の駄耳で評価すると、どうもボーカルが魅力的に感じられるようだ。低音の出方に違いがあり、CSPPはあくまでストレート、DEPPはふくらんだように聞こえる。但しこれはダンピングファクタの違いによるところ大。原音に忠実であるほうが良いとするとCSPPに分があると思う。ただ、私はDEPPの低音のほうが好みかもしれない。

自分の感性で気に入ったほうを選ぶ。原音なんて幻想に過ぎないし、自分の好きでいいじゃん、と思う。

CSPPとDEPPでどっちが良いかと問われれば、CSPPのような技術を用いなくてもDEPPで気に入ったアンプを作れることがわかったし、DEPPでもいいんじゃないかな。

これで本番機を作ってもOKなレベルになっていると思う。ただMT管4本でデザインすると小さいシャーシでないと似合わないかもしれない。するとシャーシ内がパーツで一杯になるし、ICB基板を使って高密度で組まないといけない。

このアンプの消費電力は38W。ミニアンプとしてはかなり多く、従って発熱量も多い。シャーシを小型にするとシャーシ内の温度がかなり上がってしまう。シャーシを大きめにすると真空管が閑散としたイメージになる。このほうが温度設計としては正解なのだが。

以降は本番機編になるかもしれない?

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