8B8全段差動アンプ・特性評価

今回は特性評価でアンプの健康診断みたいなものだから、興味の無い人は読み飛ばしてね。

初期評価での問題点は2つ。1つ目は出力が1.5W程度に留まっていること。8B8のカソード定電流回路の電流を増やせばパワーアップ可能だ。ただDC-DCの出力電流がぎりぎりなので、+B電圧を下げて電流増に対応する。2つ目は残留ノイズが1mV前後なこと。これは高周波ノイズが主体なので耳に聞こえない、測定器だけに聞こえるノイズだ。人間に聞こえなければ許したら(笑)という考えもある。

この高周波ノイズはNFBをかけても減少しないことは今回も確かめられた。NFBはボリュームをつないで利得が-6dBになる値を求め、それに近い抵抗を当てた。2.2KΩでNFB量は6.3dBとなった。


画像

現状の回路図を上記に示す。R10は30Ωから27Ωに変更した。電流は46.6mAとなる。+B電圧は210Vから200Vに下げた。NFB抵抗R2は2.2KΩとした。また、C1は不要と判断。SP出力にダミーロードをつながないで0.1uFのコンデンサを入れても発振の兆候は見られなかった。


画像

詳細な諸特性を測定した。周波数特性の高域は6.3dBのNFBで60KHz程度まで伸びた。出力は歪率5%で1.8W。もう一息だが電流が増やせないのでこれくらいに落ち着きそう。残留ノイズはNFBをかけても減らず、むしろ微増。OPTの2次側配線がノイズを拾っているのかもしれない。


画像

NFB無しの周波数特性。左右OPTの特性がよく揃っており、高域のピークやディップが見られずスムーズに低下している。これはKA-8-54P2の高域特性が良いしるし。


画像

NFBをかけた時の周波数特性。-3dB点は60KHzあたり。


画像

クロストーク特性。ノイズフロアが高く、本来のクロストークが測定できていない。それでも20Hz~20KHzで-59dBを確保している。初段アンプ部にデカップリングCRを入れなかったのだが、無しでも問題なさそうだ。


画像

Lchの歪率特性。2本の8B8の特性が揃っているせいと思われるが、1KHzでの最低歪率は0.03%を切っている。夫々の周波数で歪率カーブが良く合っている。5%歪みでの出力は1.8W。


画像

Rchの歪率特性。こちらは1KHzでの最低歪率は0.05%といったところ。100Hzだけ外れているが、高々6dB程度のNFBでこれだけ低歪率なのは差動プッシュプルのおかげだろう。

出力を増やすなら6BM8のヒーターを4本直列にして24VのACアダプタで点火すれば、+Bが200Vで120mA取れるから良いと思う。同様に11MS8や11MB8を使えば出力増が期待できる。

次回は試聴結果とアンプのフルヌード(笑)を予定。

スポンサーリンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック