6B4Gシングルアンプ・サイボーグ化

7月に計画した6B4Gシングルアンプの改造にとりかかることにした。
以前の拙ブログ記事はこちら


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外観上はごく普通の真空管アンプなのだが、シャーシ内部はFETを使ってサイボーグ化する。最初のうちは裏蓋を作ってちゃんとした足を取り付け、シャーシも塗り直して、と思っていたが、お手軽にシャーシ内部の変更だけに留めることにした。音色にどんな変化があるかわからないからである。


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回路図は上記のとおり。初段はFETの2SK170BLと6922のカスコード。+B電源にはFETリプルフィルタ。前回は6922の片方のユニットを使う予定だったが、気が変わってパラレルとしてある。OPTの1次インピーダンスを2.5KΩとする。利得が増えるからNFBも増やせるしダンピングファクタも増えるという算段。R5とR8は抵抗の耐圧を考慮して、それぞれ2本の直列としてある。


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改造は多岐に渡るので時間がかかった。とはいっても改造前後を見比べないと違いがわからないだろう。


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初段系の配線及びCR部品の取り付けでは、結構込み入っているので順序をよく考えないとハンダ付けができなくなる。NFB抵抗は仮付けの状態で撮影。


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+BのFETリプルフィルタ付近。FETの足は熱収縮チューブを被せ、シャーシに取り付けて放熱する。ゲート直近に付けた発振止め抵抗がわかるだろうか(黒いふくらみ)。片方のブロック電解コンデンサは使用していない。

配線チェックはシングルで行う。
83だけを挿してスタンバイ状態で水銀が蒸発するのを待つ。
意を決してオンする。+B電圧は470Vくらい。
続いて6922を挿して再びオン。
6922のプレート電圧が100V程度になるように500Ωの半固定抵抗を回しておく。
最後に6B4Gを挿してオン、+B電圧は433V程度になった。
6B4Gのグリッド電圧を107Vになるように調整する。
左右を繰り返しやらないと、この電圧に落ち着かない。
各部の電圧を測定する。ほぼ回路図どおりの電圧であった。
入力ピンに手を触れ、SP端子のAC電圧を測って値が上昇するのを確認。OKだ。


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いつものようにオシロ・ミリボル・オシレータを接続して特性の確認。
無帰還での利得は60倍もある。ありすぎるのは困る。NFBをかけすぎるとアンプが不安定になるからだ。
Id=2mAでのVGSが-0.244Vの2SK170BLを2本使った。BLランクでは真ん中より少し上、という位置づけだ。
DFは1.2。本来ならもっとあるはずなのだが。
周波数特性は高域の-3dB点が30KHzくらい。利得が予想よりも多く、高域が伸びていない。

NFBをかけることにする。
抵抗の代わりにVRを接続し、利得を20倍とした。VRの値は1.6KΩ。NFBは9.8dB。高域-3dB点の周波数は85KHz。

利得を15倍にするとVRの値は1.0KΩ。NFBは12.3dB。高域-3dB点の周波数は88KHz。
10KHzの方形波でリンギングが目立つ。微分補正のコンデンサを1500pFとすると、リンギングが引っ込むが高域の-3dB点が53KHzに落ちてしまう。1000pFくらいでちょうど良いくらいか。

利得20倍でNFB抵抗は1.6KΩ、並列に1000pFが落としどころだろう。

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