17JZ8 CSPPアンプ・詳細回路設計

マッキントッシュタイプCSPPアンプの詳細回路設計をしてみた。ブートストラップ有りだがブートストラップをかけない回路での高圧電源も用意した。


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やっぱり回路自体が複雑だ。高圧電源は半波倍電圧整流を両波整流で2回路くっつけて両波倍電圧整流としたもの。

出力トランスの接続は作例を参考にしたが大丈夫だろうか。ヒーターは3.8V(6.3-2.5)+6.3+6.3=16.4V、17JZ8は16.8Vなのでこれでいけると判断。

スクリーングリッドは200Vmaxなのでツェナーダイオードで降圧する。特性表では150Vまでの例しか載ってなかったので72Vあまり落とすことにした。1N5365BRLGという、36V5Wのものを2個直列にする。5Wはオーバーかもしれないがスクリーン電流がどれくらい流れるかわからないので大きいワット数のものを使ったほうが安心できる。7.2V0.5Wのものを10個直列にしても良いけれど、なんだか芸がないかあ?

R10、R11は暫定の抵抗値。スクリーン電流がどれくらい流れるのかわからないので、カソード電流をエイヤで35mAとした。C3、R3は実験機で評価して決める。

電源をオフにすれば、例え真空管を挿していなくても+Bはツェナーの電流で電圧が下がっていくし、+B1は先をつないでいなくても1MΩの抵抗でチョロチョロ電流が流れて電圧降下する。


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R4・R5の値を変えて電源を+B1へつなぎ、NFB抵抗R3の値を変えればブートストラップ無しの回路に変更可能。厳密にはC3も変更が必要だがそこらへんは臨機応変に。これで聴き比べができると思う。

★ブートストラップ無し回路の総合利得

仮定
・出力管による利得を1.5倍とする。

初段利得
2SK170BLのgmは実測5mS、負荷抵抗は110KΩ。交流負荷は110K//470K=89KΩ。
利得は5*89=445倍。

出力段(OPT含む)の利得
OPTのインピーダンスはバイファイラ巻きによって交流的にパラとなっているので、
OPTの変圧比√(5000:8)=25:1
OPTの変圧比√(1250:8)=12.5:1
利得は1.5/25=0.06
利得は1.5/12.5=0.12


総合利得
445*0.06=26.7倍
445*0.12=53.4倍
OPTの損失を考慮すると24倍(27.6dB)前後か。
OPTの損失を考慮すると48.1倍(33.6dB)前後か。

仕上がりの利得を10倍(20dB)とすれば、7.6dBのNFBがかけられる。
仕上がりの利得を20倍(26dB)とすれば、7.6dBのNFBがかけられる。
(2011.10.11加筆訂正)

なお、上記の2回路は回路設計のみなので間違いやCRの値に不適切なものがあると思う。発振対策も検討不十分なので参考程度に留めてほしい。

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この記事へのコメント

ARITO
2011年09月08日 17:40
ステレオの実機でブートストラップの有り無しを比較できるというのは素晴らしいですね。おんにょさんがどちらを最終的に選択するか興味深いです。

私の場合はAlpair10との組合せですので、ブートストラップ無しが断然良いのですが、スピーカーとの相性も大きいように思いますので、可能であれば幾つかのスピーカーと比べられたらと思います。
おんにょ
2011年09月08日 18:42
ARITOさんのアドバイスがなかったらここまで設計できなかったと思います。ありがとうございます。

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