真空管検波式ラジオ

突然、ラジオである。でも前回、前々回と全くつながっていないかというと、実はつながりがある。

私は現在、江東区に住んでいるが、東京は強電界地域だろう。ならばゲルマラジオが鳴るのではないか。

話は30数年前に戻る。当時中学生だった私は、初歩のラジオなどを参考にゲルマラジオを作ってみた。ところがアンテナを張ろうが電灯線アンテナを使おうが、あるモールス信号しか受信できなかった。

実家は弱電界地域なので、もともとゲルマラジオでAM放送を受信すること自体無理だったのだ。モールス信号の主は、航空標識のビーコンだった。実家から150m程度のところにその送信所があった。JQJQJQ-----と繰り返すモールス信号を聴いてはがっかりしていたのだった。

話を元に戻す。拙ブログでは真空管を使ったオーディオ、ラジオが主体なのでゲルマニウムダイオードではなく二極管による検波にしよう、どうせなら倍電圧検波にしてやろう、と検波管である6AL5をアキバへ出かけて買ってきた。

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6AL5/5726はRCA製。キョードーで200円の安値で売られていた。検波用真空管なので買い手がつかなかったのだろう。画像に写っている並4コイル、アルプスのバリコンは実家から持ってきたもの。

真空管のヒーターを灯すにはAC6.3Vが必要。ゲルマラジオ自体無電源なのに、検波管でヒータートランスを使うという矛盾。まあこれくらいは勘弁してほしい。個人の趣味だからね。

ヒータートランスは東栄のJ6305を購入。回路は以下のようになった。

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自宅からAM放送の送信局の距離を調べてみたのが以下の表だ。TBSラジオ、文化放送あたりが受信できそう。

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とりあえずバラックで組んでみた。結果は見事に失敗。うんともすんとも言わない。いや、ヒーターハムが聞こえるだけだ。ヒーターの片方をGNDにつないだらかなり静かになった。

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真空管をやめて整流用のダイオードにしてみたがダメ。セラミックイヤホンはアナログテスターでカリカリいうのを確認。コイルの導通はある。回路に間違いは無いようだ。

そこでテストオシレータの出力をアンテナにつないでみたが、やはり鳴らない。これは明らかにおかしい。とうとうオシロを使ってバリコンとコイルを並列にしているところを波形観測。同調すれば波形が大きくなるはず。

ところが同調しない。バリコンとコイルを外し、単体でチェックしてみて原因がわかった。バリコンが低抵抗でショートしているのだ。20数Ωを示す。ショート個所がよくわからないので歯ブラシを使って掃除したら抵抗が無限大になった。

回路を元通りに組み、テストオシレータの信号を入れてみたら、今度は同調できるしピーッという音がイヤホンから聴こえる。

自宅の3階に持ってきて受信してみたら、今度は見事に成功。ニッポン放送の音量が一番大きい。アルミサッシの窓枠アンテナ、GNDはAC100Vのコールド側で一番音量が大きくなった。

結果。NHK第一は○、NHK第二は○、TBSラジオは△、ニッポン放送は◎、他の放送局は聴こえなかった。ニッポン放送はかなり送信所から離れているのに不思議だ。

真空管検波で検波出力が低いことを心配したが、結果はOKだった。ゲルマニウムダイオードならもっと音量が上がるのかもしれない。


今後の予定。6AU6を使って再生ラジオにしてみよう。+Bは100Vをブリッジ整流し、6AL5とダイオードを使う。わざわざ6AL5を使うのは、ただ単にその真空管を使いたいから(笑)。

できればイヤホンでなくてスピーカーで聴きたい。出力をアナログパワーICで増幅しよう。ちょうどAC6.3Vがあるしね。問題は6AU6と6AL5で電流が0.6Aになってしまうこと。東栄J6305の定格は0.5Aだ。ヒータートランスの電圧を測ってみて6.3Vよりかなり低下するようだったら6AL5をあきらめるしかないだろう。

ところで冒頭につながりがある、と書いたのは、整流管つながりであるからですね(笑)。866A→CK1006→6AL5と来ているわけだ。

(2010.12.13追記)
セラミックイヤホンは実家から持ってきたものなのだが、実はもう1個あって、確認してみたら正真正銘のクリスタルイヤホンだった。試しに並列につないで両耳イヤホン(笑)にしたらセラミックイヤホンのほうが明らかに音量が大きい。別々に差し替えて聴いたら果たしてどうなるかわからない。

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(2010.12.15追記)
セラミックイヤホンとクリスタルイヤホンの比較試聴(笑)をやってみた。セラミックはフラットな感じで低音も出ているようだが、クリスタルのほうはチリチリした音質で低音が出ないものの明瞭度が高い感じだった。音量はどちらもあまり差が無いようだ。

さらに6AL5による倍電圧検波と通常の半波検波?をスイッチで切り替えられるように改造してみた。結果は半波検波?のほうが音量が大きいようだ。これは電界強度がかなり強くないと倍電圧検波の恩恵を受けられないからだろう。

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この記事へのコメント

とんとん
2010年12月13日 10:23
おはようございます。楽しそうなことをしてらっしゃいますね~!。「ラジオ好きな・・・」ではなくて「真空管が好きな・・・で、とりわけST管が・・」。当然、ラジオも好きなわけでして。そんなことより、ご存知と思いますが、6AL5を検波管として使う場合は、ヒータ電圧を1~2割程度下げて使います。理由はあれこれです!!。もちろん整流にも使えるわけでして、6AU6を働かせるには十分かと。多少電圧が低くなっても、余り気になさらなくても!。ちなみに随分前にこさえた6AU6を二本使った再生ラジオは、ヒータ電圧3V(単一シリーズ)、プレート電圧(G2も)18V(006Pシリーズ)でセラミックイヤホンですが、枕元でお休みラジオに使っています。窓際や屋外では再生を弱めないとうるさくて耳が痛くなります。鉄筋の集合住宅で窓から随分と離れていますので、受信条件は劣悪ですが、近隣民放5局とNHK2局を受信できます。
もみじ饅頭@広島
2010年12月13日 15:52
こんにちは。
小学5年生の時、初めてゲルマニュウム
ラジオを作ったときの記憶がよみ返って
きました。自宅が木造だったので、近隣の
NHKが良く入感したこと、夜になると
北京放送が強力に入ってNHKと混信する
など楽しい経験をしました。
現在はクリスタルイアフォン入手できず、
セラミックイアフォンを使っておられる
ようですね。当時、私はイアフォンを買う
お金が無く、マグネチックSPを耳の傍に
置いて聞いていました。

 
おんにょ
2010年12月13日 17:19
とんとんさんこんにちは。
6AL5のヒーター電圧を下げて検波に使うのは知りませんでした。ハム低減のためなんですね。でもセラミックイヤホンでは低音が出にくいのであまり問題にはならないようです。真空管検波ラジオはニッポン放送専用になってしまいますのでやっぱり6AU6再生ラジオにしようと思います。ヒータートランスがあまり熱くなるようでしたら6AU6に抵抗を入れて電圧を下げましょう。
おんにょ
2010年12月13日 17:20
もみじ饅頭@広島さんこんにちは。
ゲルマラジオで海外放送の受信は魅力的ですね。インターバルシグナルはどんなだったかなあ?
私が持っているセラミックイヤホンはいつ買ったのか思い出せないほど昔なのです。2個実家から持ってきたのですが、あれっ、もう1個は正真正銘のクリスタルイヤホンでした。生きているようなので聴き比べしてみようかな(笑)。

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