6Z7Gアンプ・出力の計算

購入した6Z7Gを早速5M-HH3ppアンプにつないで試してみた。
1KHzのサイン波を入力してみたところ、ちゃんと出力波形が得られた。
利得は28.6倍、5M-HH3の半分といったところ。

1ユニットにおける、グリッド電流は7.55mA、プレート電流は26.1mA、グリッド電圧は10.2V、プレート電圧は58.3V。
動作点がわかったので、Ep-Ip特性図にロードラインを引いてみた。
下図の黄緑の線がそうだ。出力トランスはST-48で600Ω。
実際のプッシュプルのロードラインは、直線でなく曲がっていて反比例のグラフのようになるから、あくまで暫定のロードラインということで。

画像


これの最大出力を計算してみよう。
グリッドが0Vから+35Vまで振れると、プレート電圧は72Vから44Vまで変化する。
72-44 = 28Vp-p
これから実効値は9.9Vrms。
トランスのインピーダンスは600Ω:8Ωだから、変圧比は8.66:1。
9.9÷8.66=1.14V
プッシュプルだから単純に2倍してみると、2.28V。
8Ω負荷では2.28^2÷8=0.65Wの出力となる。

実験では1KHzで2.5Vrms程度出ていたようなので、0.78W。
大体合っているかなあ。

これなら必要十分な出力だが、100Hzはやっぱり125mW程度しか出なかった。
やっぱりもっと出力が欲しい。出力トランスを変更する必要があるな。


ここで、長島氏が製作してラジオ技術に発表した6Z7Gパラプッシュプルアンプについて考えてみよう。
回路図はこちら→http://www.e-kasuga.net/amp_pdf1/6z7g-ppst.pdf

動作点はIp=10.5mA、Eb=187V、Eg=2.98V。出力はパラなので、ロードラインは4KΩ。
これを冒頭のEp-Ip特性図に記入したのが水色の線だ。動作点を右下へ持っていき、B級で出力の増大を図っていることがわかる。

なら、私ならこう引く、ということで、冒頭の図に記入したのが赤色の線だ。小出力時のA級動作領域を増やしてみたつもり。
動作点はIp=18mA、Eb=100V、Eg=7.5V。
出力トランスは東栄のOPT-5Pを使おうということで、5KΩで引いてある。

これの最大出力を求めてみよう。
グリッドが0Vから+35Vまで振れると、プレート電圧は168Vから18Vまで変化する。
168-18 = 150Vp-p
これから実効値は53Vrms。
トランスのインピーダンスは5KΩ:8Ωだから、変圧比は25:1。
53÷25=2.12V
プッシュプルだから単純に2倍してみると、4.24V。
8Ω負荷では4.24^2÷8=2.2Wの出力となる。
出力トランスはOPT-5Pだから100Hzでもそれなりの出力となるはず。

なお、計算が間違っている可能性があるので、無条件に信用しないよーに!


ところで、Eb=100Vで+Bが105V程度必要(5Vの差はOPTによる電圧降下分)になるわけだが、これくらいの電圧を得るための電源トランスが意外に無いのだ。そこで、以前作った12A6GTY超三をバラして電源トランスを再利用することを考えてみる。

12A6GTY超三に使ったのは、東栄のZT-03ES。100V:220V 30VA。これを逆に使い、2次側にAC100Vを入力すると、1次側には45.5Vが得られる。これを全波倍電圧整流して、45.5×2.83=128.8VでTrリプルフィルタを通すと105V程度となるだろう。電流は30VAだから、45.5Vでは0.66A。全波倍電圧整流で150mA以上は得られるかなあ。

電源トランスの1次2次逆使用は全くの仕様外だから、よい子はマネをしないよーに!


また、5M-HH3ppで使った2SC3421はVceoが120Vだから、過電圧で壊すおそれがある。では、2SC4793ならどうだろう。Vceoは230Vあるので大丈夫だろう。秋月電子で1個50円。ドライバートランスはST-12の逆使用、パワーICはTA7368P。

大体の仕様は決まったので、今度回路図を作ってみよう。

スポンサーリンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック