5M-HH3アンプ・組み立てと試聴

塗装が乾いたようなので、部品を取り付けてキズ保護の紙を貼り付ける。基板や電源トランスはまだつけてない。つけてしまうと配線が出来なくなるからだ。

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(シャーシ内部のフロント側を撮った画像は間違って消してしまった。残念!)

配線は、AC一次、ヒーター、左右のアンプ基板、GND配線、電源基板、入力のシールド線、電源トランスというように、部品を取り付けながら行った。

アンプ基板はドライバートランスをST-75からST-12へ換装。ところが、ST-32やST-75に対してST-12はコアの向きが90度違うのだ。最初気づかずに取り付けてしまい、アンプ部の配線が完了してからトランスの向きを修正した。

配線は毎日少しずつ、5日かけて行った。これが一番面白いと思うし、出来映えを見て「妥協」の文字が浮かんでくる部分だ。

200mm×150mm×60mmのシャーシ内にトランスを含め部品を全部内蔵したから、かなりの混みようなのがわかるだろう。今後のメンテを考えたら、こんなに詰め込むべきではない、と思う。発熱の問題もあるし。

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配線チェックは印刷した回路図をマーカーでなぞりながら行った。基板自体は動作していたものからの移植だから多分大丈夫、誤配線がないかどうかをチェックすれば良い。

配線チェックが完了したら、灯入れ式だ。電源をONし、真空管のヒーターが灯るのを確認したら、+B、IC用電源の電圧をすばやく確認。その後、各部の電圧チェックを行って問題ないことを確認。

出力端子にデジタルマルチメータをACレンジで接続し、ボリュームを上げて入力端子を指で触り、電圧が上昇するのを左右chで確認。OKだ。

入力にオシレータ、出力にダミー抵抗とオシロをつなぎ、1KHzのサイン波で波形観測。1Vrmsまではきれいな波形、その後歪みつつも3Vrms程度まで出力が出るのを確認。ST-75の時は約1.5Vrmsまでしか出なかったから、ST-12に換装することで確実に改善しているのがわかる。これなら1W程度の音量が出るだろう。

残留ノイズは左chが0.9mV、右chが0.6mVだった。左chのほうが多いのは、AC一次配線のノイズを拾っているのだと思われる。

周波数特性を測ってみると、低域は-3dBで35Hzと、最初にST-32を使用した時と同じレベルだ。高域は-3dBで122kHzと、少し早く落ちるようになったが、伸びすぎるほど伸びているのは変わらない。

利得は左chで60.2倍(35.6dB)、右chで61.7倍(35.8dB)と、ST-75の時に比べて3倍増、ST-32の時に比べて0.7倍となった。ほぼ予想通りだ。


その後はSPをつなぎ、試聴する。

クラシック(ラピュタのサントラ)での印象は試作機と殆ど変わらない。鮮烈な高域、低音は重心が低い感じだが、ちゃんと聞こえる。音質を支配しているのはドライバートランスではないということか。

たまにプツッというノイズが入る。これはきっとAC一次側からのノイズをどこかで拾っているのだろう。

ジャズ(オスカー・ピーターソン・トリオのWE GET REQUESTS)では、低音がボコボコいう感じは全くない。少し音量を上げると、低音が歪みっぽい感じはする。やはり出力トランスが飽和しているのだろうと思われる。かなり大きい音量では、中高域も低域も歪んでいるのがわかる。以前は音量を上げると、最初に低域が歪んでいるのがわかったが、トランス換装後は全周波数帯域で歪むようになったようだ。小中音量では、試作機と同じレベルの音質が再現できていると思う。

参考までに、現状の回路図を以下に示す。

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