5M-HH3アンプ・ドライバートランス換装

本番に入る前の最後の悪あがきとして、ドライバートランスを別の物に換装してみた。

音量を上げると低域がボコボコ言いだすのは、出力トランス代用のドライバートランスST-32のインピーダンスが低くて駆動できないためとわかっている。じゃあ、ドライブインピーダンスが大きいものにすればいいじゃないか。

サンスイのトランジスタ用トランスを眺めてみても、ドライバートランスで巻線比が大きい、手頃なものが見つからない。しかも、2次側にセンタータップがついていなければならない。

ところが、宇多さんのWebページを見ていたら、ドライバートランスの一次と二次を逆に使用し、二次側は抵抗の中点をGNDに落としてある回路が見つかった。トランスはST-75を使用、とある。

今使っているST-32(1200Ω:8Ω)の変圧比はプッシュプルだから600Ω:8Ωの平方根をとって8.66:1。
これをST-75(10KΩ:600Ω)の変圧比は同様に5KΩ:600Ωの平方根をとって2.89:1。
利得はLchが79.4倍なので、79.4/8.66*2.89=26.5倍。

これならなんとかいけるかもしれない。但し、ICのパワー不足で出力が減少することは避けられない。また、ICがドライブするインピーダンスが大幅に上昇するから、どんな問題が発生するか、未知数だ。

千石電商に行ってトランスを買ってきた。ST-75は1個500円だった。2個で1,000円。早速、換装に取りかかる。トランスの交換は同一サイズなので、大した手間ではない。せっかく基板まわりをいじるのだから、10μF50Vの電解コンデンサを、海神無線で買ってきたMUSEのものに入れ替えた。同時にやってしまうと、効果がよくわからないがまあいいや。

オシロで換装後の波形を観測する。100Hzサイン波が、入力を大きくすると急に化ける、という現象は無くなった。でも当初予想したとおり、出力は0.2W出るかどうかというレベルになってしまった。実使用に耐えないほどなら、本番で元に戻せばいいや。

周波数特性を取ってみた。青いのが以前の回路、ピンクのが今回の回路だ。低域の盛り上がりが無くなり、低い周波数までレベルが下がりにくい特性となっている。高域は、なぜかそのまま。盛り上がりはトランスのせいじゃないのか?

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利得は26.5倍。予想通りだ。残留雑音は0.3mVまで減少。ICの雑音がトランスの昇圧比減(=利得減)で減ったわけだ。

早速音楽を聴いてみる。低域は下の周波数まで伸びたせいか、重心が下がってきこえる。高域のきらびやかさは以前と変わらない。音量を上げるとやはり歪みが耳につきだす。これは仕方がない。通常聴く音量では問題ない。気のせいか、楽器の定位感が増したようだ。コンデンサ換装の効果か? これはいけるかも。

回路は以下のとおり。ドライバートランスの変更と、100KΩの抵抗が片chに2本増えた程度だ。

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